症例
10年以上続く右肩甲骨付近の痛み
北区 肩の痛み 60代女性
この方はご主人の紹介で来院されました。
右の肩甲骨付近が、普段か重りを背負っているような
感覚で、ひどくなると、息が詰まるような感覚があるとのこと。
前検査では上を向く動作と左を向く動作、右手を上げる動作で
重りが重くなる感じがするということでした。
見てみますと右肩甲骨の下がかなり広範囲にわたって
盛り上がっていました。
左右のバランスが崩れており、猫背になっていたので
骨盤周りを先にゆるめました。
おなか周りの張りは意外に少なかったのですが、
腸骨筋がかなりかたくなっていました。
腹斜筋と背中の筋肉の固くなっている部分をゆるめ
問題の盛り上がっている部分を直接ゆるめました。
首の可動、腕の可動に関する張りをゆるめて、
初回の施術を終えました。
肩甲骨近辺の張りからくるものと思われる、
首の張りが酷かったので、そこも
自宅で行う自己メンテナンス方法をお伝えしました。
「来た時よりも肩が軽くなった」と効果を実感していただき
1週間後のご予約をいただきました。
本日2回目の施術を行いました。
右肩甲骨下の盛り上がり(本人はささみと表現していました)
サイズはスマホよりやや大きいくらいのものが
初回来院時は1.5センチくらいの盛り上がりでしたが
今回は0.8センチくらいの盛り上がりに改善されており
施術後には盛り上がりについてはほぼ無くなっていました。
ささみの原因が意外にも骨盤周りの筋肉からきていたので
そこと、太もも内側の筋肉をゆるめました。
自己メンテナンスではおそらく今後気になってくる
首こりのメンテナンス方法を伝えました。
順調に来ていてよかったです。
3回目の施術前に確認してみると
ささみのような盛り上がりは復活しておらず、
まずは一安心しました。
肩甲骨付近の痛みは過去1週間で2回あったとのことで
これを減らしていくのが当面の目標です。
痛みはないものの首の後ろの盛り上がりが気になっていたので
今日は骨盤調整をした後、首回りを中心にゆるめました。
最後確認すると、私の気せいという可能性もありますが
首の盛り上がりが小さくなっているように感じました。
施術前の写真をとっていなかったのが残念です。
打撲や捻挫の場合施術中から腫れが引いていくことはあるのですが・・・
順調に来ていると思いますので、
次回予約は10日後に取っていただきました。
4回目の施術の前に肩甲骨付近の痛みの具合を尋ねると
10日間の間に強い痛みが1回、中くらいの痛みが2回とのこと
痛みが出た時も痛みが引くのが早くなっている感じとのこと。
元々あった重りをしょっているような感覚も
感じない日も出てきたとのこと。
重りをしょっているような感覚がない日を
半分以上にすることを、当面の目標にしました。
施術で気になった点は、右の脇腹付近から背中に
かけての緊張がやや大きかったことで、
脇腹付近の緊張は首に影響することも多く
ささみに何らかの影響があるかもしれないと
思いました。
ささみ自体はなくなり、よく見ると
右側が全体的に5ミリ程度盛り上がっている状態です。
順調に来ています。
次回予約は10日後に取っていただきました。
5回目の施術の前に肩甲骨付近の痛みの具合を尋ねると
10日間の間に強い痛みが1回、中くらいの痛みが2回とのこと
肩の重りはなくなってきたものの3日前から
ささみがあったところにペタっと何かついているような
感覚があるとのこと。
施術前に確認しますと、仰向けの状態で
左に比べ右肩が浮いていました。
骨盤周りが良くなってきたので、本日は肩関節と
首関節を中心にゆるめました。
6回目の施術前に状態を伺いますと、
10日間のあいだに中くらいの痛みが2回と
ささみは数日前からということなので
確実に良くなってきています。
本日は太もも内側をゆるめ、肩甲骨周りをゆるめることで、
右肩甲骨付近の違和感を軽減させました。
違和感があるのは右なのですが、
動きそのものは左よりも右の方がスムーズに
可動していました。
右肩甲骨付近の筋肉を使う癖がついてしまっている状態なので
今後は時間をかけてその筋肉を使う必要がないことを
脳に覚えていってもらいます。
10年以上、毎日重りをしょっている感覚だったものが
全然重りを感じない日があると喜んでくれています。
今後は施術間隔を2週間、3週間とあけていき
からだに現在の状態を覚えてもらいながら徐々に改善させていきます。
9回目の施術前に確認したところ、
肩甲骨付近の刺すような強い痛みが出なかったとのことで
本当に良かったです。